日本教育工学会
最も心に残ったシーンは,シンポでの山内先生のコメント.「ルールを体系化すれば現象をコントロールできると思うのは幻想ではないか」「ライブラリ化が大切」といった趣旨のことだ.ICT活用の研究では,「どのような特徴の教師が」「どの機能を」「どのような意図で」「どう使ったら」「どの特性をもった児童生徒に」「どんな効果が」あったかを明らかにせよ風のことがもっともらしくいわれる.研究的に或いは科学的に考えれば,まっとうな考えと,一見思われるけども,でも,こんなことが明らかになって,何の役に立つのかと思っていた.現実に向き合えば,ナンセンスだと一瞬でわかるのに.そう思っていた中,山内先生のコメントには勇気づけられた.今回の私の発表では,ICT活用の効果的な事例を収集して整理した内容の発表を行った.これはライブラリ化に当てはまると思う.そして,その発表の際には,このコメントも紹介させてもらった.でもでも,その後のディスカッションでは,やっぱり「どの機能を,どのように使ったら効果的かを明らかにすべき」などといった発言があった.やっぱり学会的にはそちらの方が大事なのだろう.査読論文の基準もそちらにある.現実に起こっている問題を解決する価値よりも,研究的とか科学的であることが重視される.そういったことを思ったときに,シンポで木原先生のまとめにあった実践論文のガイドライン作りの提案が頭に浮かんだ.そうなんだよな.きっと.
また,課題研究のコーディネータを初めて行った.反省点は多々ある.つまらなそうにしている現場の先生方を前に,何も出来なかったことが申し訳ない.
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