下流志向
下流志向 内田樹著を読む.下流とか格差本は結構読む.やはり,昨年度まで就職委員で,2年間も就業意識向上を目的とした教養の講義を担当していたことが大きい.そんな講義を不思議に思うかもしれないが,意外とコトは深刻だ.書きにくいけど,就職問題のみならず,そもそも不登校であるとか,学ぶ姿勢の問題とか,いろいろある.それらを肌で感じていたので,この本に書かれていることの納得度は高い.なぜ学ばないのか,なぜ働かないのか,なるほどなるほど.
しかも,研究の考え方でも参考になる記述があった.例えば,ある問題に対して,最も適した解を探し出すことが一番大事だと,強く思われている.ところが,最適解を求めているうちに,問題を解決すると得られる利益を超えたコストをかけてしまうことがある.これに配慮しなくてはならない.ICT活用の研究でも,効果を明らかにすることに膨大なコストをかけようとしていないか,と思う.
また別件で,この手の本に納得してしまうのは,下流の証拠という指摘もあった.私も,上流の人にはわかりにくいだろうなと思っていたから,逆に考えればそうだな,うーん(笑)
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