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英国でのICT活用の実際

 

Ict 英国で私が授業を参観した5校の8名の教員は,授業中,計56回のICT活用を行った。すべての教室に電子黒板(Smart)と実物投影機,パソコン等が利用可能な状態になっていた。56回の活用のうち,1回は,コンピュータ室に移動して,CAI的な計算練習ソフトを活用した個別学習が行われた。それ以外の55回は,図のように整理できる。全て「電子黒板+コンテンツ」の組み合わせである。
 コンテンツは,PCからと,実物投影機からが半々であった。PCからは電子黒板付属ソフト(Smart Note)の活用が最も多かった。これは教員が,デジタルコンテンツを事前に貼り付けておいて提示用コンテンツとして活用したり(教科書の代わり),書込を行ったりするパターンの活用である。実物投影機は,ワークシートの拡大提示が最も多かった。
 電子黒板は,その7割において,単なるスクリーンの役割しか果たしていなかった。電子黒板らしく画面上でクリックやドラッグをしたり,書込をしたりするのは3割弱である。教員が,毎日,何度も活用する電子黒板のメインの使い方はスクリーンと同じであった。また,日本でよく考えられているような,電子黒板上で,子どもの意見を集約してまとめていくような活用は,非常に低レベルでは行われいるものの(例えば,子どもが電子黒板に出てきてクリックして帰って行くくらい),日本の先生が思っているような活用とはほど遠い。そもそも学び合いや教え合いといった発想は,今回みた授業では全くないと思う。その程度の認識で考えれば,英国の多くの教員にとって,電子黒板は無理のない道具となるのだろう(費用対効果はともかく)。
 これらを総合すれば,教科書のある日本においては,教科書が拡大されるのは自明だろう。その際の電子黒板のメインの活用方法はスクリーンと同じ活用であり,10回に3回くらいクリック,ドラッグ,書込をすれば良い風に考えれば,日本の先生にも合意してもらえるのではないかと思う。
 授業過程における機器の活用データも明らかになりつつあるが,これを見るとさらに面白い。それはいずれ学会発表かな。

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