« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »

2010年5月

ついに

 ついに大学図書館の書庫にまで行き,70年代までタイムスリップ。「教育工学の原理と方法」という坂元先生の本は,骨太だった。あらゆる原稿で引用されている教授学習過程の図は,集約すると2パターンの引用があり,原典に当たる必要があった。結果,2パターンとも書かれていた。なるほど。
 岸本唯博監修「OHP/教育」松下教育研究財団編が,OHPの活用法ではかなり詳しく書かれているように思える。昭和42年のOHPの普及率をみると,小学校は2.1%,高校は29.0%である。OHPは高校から普及が始まったことが,実物投影機の普及とは異なるだろう。OHPのプラス面として,「教師と児童・生徒が対面した形で教材提示が出来る」など15件が示されているが,いずれも実物投影機でも可能なことであった。
 また提示法として,「板書代替法」など17の方法が示されている。この中で「効果的提示法」の一つとして「フラッシュ法」がある。フラッシュカードを OHPで提示することを「フラッシュ法」と名付けている。これら17の方法も実物投影機でも出来るし,PCを使えばより効果的に活用できるように思う。
 一方,OHPのマイナス面として,
a)OHPは動きを伴う,まとまった叙述を苦手としている
b)OHPは光をとおす材料による教材提示に限定されがちである
c)OHPは透明な材料を使ったものでも,その形や厚さによっては正しい映像が得られない(試験管など)
d)TP用のシート材料やそれにカラーペンで彩色したものは,長い時間たつと変化して見にくくなる
など4件が示されている。これらはいずれも実物投影機やプロジェクタといったICT活用ではほとんど克服されている。
 ただ,本書を読む限り,OHPの最大のマイナス面は,OHPシート(TP)を事前に作ることにあるように思う。はさみや定規,コンパス,テープなどを用いてかなり複雑なシートの作り方まで紹介されている。また,不器用だったり,字や絵がうまくないとどうも上手なシートが作れそうにない。自作方法のアドバイスだけで80ページ以上にも及ぶ。このあたりが衰退した最大の原因だと思われた。
 さらにテレビ視聴と学力という本もあり興味がそそられたが,他にも読む本がたくさんありたどり着かず。結局,原稿は1行も書けずに今日も終わる。大丈夫か?

| | コメント (0)

そうだったのか!

 blogでも書き連ねている大きく映すICT活用の有効性や位置づけであるが,水越先生,菅井先生,梶田先生の理論的な記述をミックスさせると,綺麗に説明がつくと判明。私は,以前にJAETの記事などに思いつきで書いていたが,次回からは,この巨頭先生らの理論に基づき,説明することにしよう。いずれも1990年代の発表だ。具体的な内容は時間のあるまたの機会に。(意図せず結果は,全部阪大関係であることも驚きだが)。
 教育工学会のシンポの原稿を書こうと思っていて,結局,20年前に戻ってしまった。あまりのおもしろさに,1行も書かずに何冊も一気読み。この手の研究は,80年代で研究が止まっていたんだな。そして,現在の普通教室におけるICT活用の誤解や一部でのミスリードは,この時期に盛んに提唱された個別学習におけるメディア活用との混同であると思われる。ただ当時においても,この混同を起こさず区別して記述していたのは,ほとんど菅井先生の特定の原稿だけのように思える。
 それはともかく肝心の自分の原稿は,こんなペースで大丈夫なのか?

| | コメント (0)

「実物投影機」という用語

 実物投影機,OHC,書画カメラ,教材提示装置,実物提示装置などいくつかの表現が用いられている。いったいどの用語が標準なのか。文科省の「教育の情報化に関する手引」では,実物投影機を使っている。
 1990年に出版された「教育工学」武村重和編によれば,「ビデオカメラを使った実物投影機は,書物などから直接テレビに表示する装置である」と書かれている。これより前の文献にも記述されているのだろうけど,私の手持ちの本では,今のところこれが最古の記述。

| | コメント (0)

某会議

 ICT活用としては優れているけども,教委等で機材を買って管理運営する膨大な費用と手間をかけて推進するほど優先度が高くなかったり,既に民間の方に優れた仕組みがある場合は,その提案には慎重になるべきだと思う。また,単なる想像で便利そうなICT活用を提案することは,学校に受け入れられない軽薄な提案パターンになってしまうので,さらに極めて慎重になるべきだと思う。加えて,あれもできる,これもできると,ICT技術の多様性や可能性を語ることが,ICT活用普及の阻害要因であることに気がつかないことも残念だ。他と違いを見せるために,ここでは違う表現が良いといった話も,多様性や可能性こそが大事だという価値観に基づいていて,何が現場教師にとって役に立つかという本質的な視点に欠けている。役に立つことであれば,繰り返し似たパターンを示してでもわかってもらう方が大事である。教師が受入れさえしてくれれば,その程度の多様なパターンは,すぐに超えた活用が始まる。大事なことは最初の一歩のために役立つ情報提供だ。
 たくさんの活用例を知っている,それは研究者や先端的実践者には必要だと思う。研究の場であれば,多様な活用例をどんどん提案していくことは大事だろう。しかし,行政の仕事であれば,多様な要件のフィルターをかけて提案すべきだと思っている。

| | コメント (0)

英国フラッシュカード事情

 

P1080583 ロンドンの大きめの本屋さんに行くと,外国語コーナーや,児童書コーナーに,フラッシュカードが売られている。語学学習用ソフトのTVCMでも,フラッシュカードという台詞が出てくるので,英国では一般的なのかも知れない。
 写真は,児童書コーナーにあった英語学習や算数学習用のフラッシュカード。こんな感じでたくさんの種類が売られている。重くて持って帰るには荷物になるけども…。また,これを電子化したフラッシュ型教材の発想は,英国では見つけられなかった。

| | コメント (0)

「フラッシュ基礎基本」5年生と6年生がリリース

 

6nen 5nen  待望のフラッシュ型教材と言うべき,基礎基本がリリースされた。
 6年生であれば,国語(部首の読み方,四字熟語など),算数(分数,速さ,公式・単位など),社会(大陸の位置と名称,歴史上の人物など),理科(てこのつりあい,実験器具),音楽(楽器の名前),図画工作(色の名前),家庭(さいほう道具の名前)などのフラッシュ型教材が入っている。
 学習指導要領や教科書を丁寧に調べ,フラッシュ型教材で身につけるべき基礎的基本的な学習内容を整理し,それらに先生方の指導ノウハウを加えて,フラッシュ型教材として表現した。
 是非,先生方にはご活用いただきたい。「6年生」はここ。「5年生は」はここ

| | コメント (0)

フラッシュ型教材活用セミナー in 倉敷(5/22)

 本年度最初のフラッシュ教材活用セミナーは倉敷で開催された。参加者は80名以上と大盛況だった。特に,フラッシュ型教材の作成・体験ワークショップが大盛り上がりで,大変な状態だった。今年は,四日市,沖縄,首都圏,東北,九州と続く。是非ともご参加を。ここ

| | コメント (0)

富山市情報主務者研修会(5/18)

 昨年度に引き続きの講演だった。担当の指導主事が代わり,プログラムも昨年度に比べオーソドックスなものとなった。
 前半に2つの事例が報告された。一つは情報主務者が取り組む様々な仕事について,現実的に工夫して効果的にICTを活用している例であった。もう一つは堀先生より,ICTを活用した模擬授業だった。つまずきやすい箇所や分かりにくい箇所を大きく映し丁寧に説明していく良い模擬授業だった。
 後半で私の講演。昨年度のアンケートには,大きく映すことは分かったので,他の活用法を知りたいという意見があったので,教科の一斉指導では,大きく映すことの次はまた大きく映すことだと,説明した。大きく映す際の目的は2つパターンがあり,教員の説明や指示を分かりやすくするためと,基礎的・基本的な学力を身につけさせるためであるとした。
 昨年度も同様の説明をしたつもりであるが,話だけではなかなか伝わらずアンケートにも書かれてしまった事実から,NHKのICT活用講座での佐藤正寿先生の授業シーンを見てもらった。たった3分のビデオであるが学ぶ点は多々ある。2度見てもらった。特に,後方に遠慮がちに座っていたベテラン女性教員を中心に同意してもらえたように思う。それでも,再びもっと多様なICT活用を説明すべきだと指摘されたことは残念だった。活用する機器のレパートリーを増やすことがICT活用の多様性だと思うのだろうか。
 そして,勢い余って,英国のデータを踏まえ,電子黒板はスクリーンとして用いて,10回に3回くらい気が向いたらクリックする程度の活用でよいと言ってしまった。その後に電子黒板の操作研修があるのに… とはいうものの,富山市で昨年度実物投影機やプロジェクタを用いて授業を行った小学校教員の割合は,91.2%である(中学校では各学級に常設できていないので45.5%)。この2年間でICTを活用した市内小学校の授業は,4.3倍の年間99397時間に増加している。この流れをさらに推し進めるには,子どもに確実に力が付くICT活用を指向すべきである。大きく映す際に,何を映して,何と話すか,それをしっかりと伝えないと,大きく映しただけで,わからせたつもりの授業になるかも知れない。そのために,ICT活用とは,最新のテクノロジーや多様な機器を使うことではないことを明言する必要があったと思っている。

| | コメント (0)

「子ども同士が学び教えあう」こと

 英国で観察した授業を分析するときの視点として,「子ども同士が学び教えあう」を想定していないことを前提にすると,理解がしやすくなる。
 グループ別に座っているが通常グループ活動は行われない。例えば,不明点があれば手を挙げて先生を呼ぶし,誰かが大々的にペン立てを倒し筆記用具が散乱しようとも誰も助けない。グループは能力別であり,グループごとに異なった難易度の問題が出されるし,教員やTAの支援の有無やレベルもグループでまちまちである。
 ようは出来る子も,出来ない子も,平等に最大限の能力を発揮させようとすると,このようなスタイルになるといっていた。これも日本とは考え方がだいぶ異なるが,違う意味で平等に取り扱っているといえる。
 日本のように能力が異なる子どもを混ぜたグループを作り,子ども同士で学び合いや教え合いをさせるような授業について聞いてみると,決まって,出来る子にとっても,出来ない子にとっても,アンフェアーだという答えが返ってくる。日本の学級内では同じ難易度の勉強が進行するので平等に見えるが,出来る子が出来ない子の犠牲になったりするので平等ではないとのこと。日本のやり方は子ども同士の能力差を縮める方向の教育であり,英国のやり方は子どもそれぞれの能力を最大限に伸ばす方向の教育だとの意見も聞いた。さらに,30年も前に日本でALTをやった教員ではない英国人にも聞いたところ,日本でALTの時,グループ作りや難易度の設定について同じようにフシギに思ったとのこと。今回あなたの疑問はずっと前に私が日本で感じたことだといって,そこで意見は一致した(笑)。このあたりは,まさに歴史と文化,国の事情だろう。

 いずれにしても,大事なことは「子ども同士が学び教えあう」は手段であって,目的ではないということだろう。授業中に学び合いや教え合いが起これば,いい授業だと評価されることも多いし,こういった活動を引き起こすことに腐心することもある。しかし,それで何の学力が身につくのか,何を狙ってそういった活動を行おうとしているのか,そういった視点が抜けていれば,ほとんど意味のない活動になる。極端な例をいうならば,漢字を覚えたり,かけ算を覚える際に,子ども同士で学び教えあうものの,ちっとも漢字やかけ算が出来るようにならない場合ですら,それはいい授業になってしまう。「子ども同士が学び教えあう」教材の開発や,ICT機器の開発も同様に手段と目的があべこべにならないように注意が必要だろう。

 

| | コメント (0)

英国でのICT活用の実際

 

Ict 英国で私が授業を参観した5校の8名の教員は,授業中,計56回のICT活用を行った。すべての教室に電子黒板(Smart)と実物投影機,パソコン等が利用可能な状態になっていた。56回の活用のうち,1回は,コンピュータ室に移動して,CAI的な計算練習ソフトを活用した個別学習が行われた。それ以外の55回は,図のように整理できる。全て「電子黒板+コンテンツ」の組み合わせである。
 コンテンツは,PCからと,実物投影機からが半々であった。PCからは電子黒板付属ソフト(Smart Note)の活用が最も多かった。これは教員が,デジタルコンテンツを事前に貼り付けておいて提示用コンテンツとして活用したり(教科書の代わり),書込を行ったりするパターンの活用である。実物投影機は,ワークシートの拡大提示が最も多かった。
 電子黒板は,その7割において,単なるスクリーンの役割しか果たしていなかった。電子黒板らしく画面上でクリックやドラッグをしたり,書込をしたりするのは3割弱である。教員が,毎日,何度も活用する電子黒板のメインの使い方はスクリーンと同じであった。また,日本でよく考えられているような,電子黒板上で,子どもの意見を集約してまとめていくような活用は,非常に低レベルでは行われいるものの(例えば,子どもが電子黒板に出てきてクリックして帰って行くくらい),日本の先生が思っているような活用とはほど遠い。そもそも学び合いや教え合いといった発想は,今回みた授業では全くないと思う。その程度の認識で考えれば,英国の多くの教員にとって,電子黒板は無理のない道具となるのだろう(費用対効果はともかく)。
 これらを総合すれば,教科書のある日本においては,教科書が拡大されるのは自明だろう。その際の電子黒板のメインの活用方法はスクリーンと同じ活用であり,10回に3回くらいクリック,ドラッグ,書込をすれば良い風に考えれば,日本の先生にも合意してもらえるのではないかと思う。
 授業過程における機器の活用データも明らかになりつつあるが,これを見るとさらに面白い。それはいずれ学会発表かな。

| | コメント (0)

うーん眠い

 帰国をして,研究室は,いつもいてくれた卒業生がいなくなり,新しい3年生が2名,内地留学生が2名との研究室生活がスタート。新4年生に助けられる。他に委員会などの大学の雑務もスタートして,長いよく分からない会議会議会議に出席。浦島太郎では済まなくなり,あっという間に日本頭に変わりつつある。
 家庭の方では,嫁・娘が戻ってきてくれて新境地の3人生活。しかも新生児との生活は戸惑うことばかり。そして眠い。でも,英国の一人暮らしに比べれば楽しいことははるかに多い。

| | コメント (0)

久しぶりの授業(5/13)

 久しぶりに人前で話した。少し緊張した。だいたい,いろいろなことを忘れているので,心配になって,余計に緊張する(笑)
 昨日は,「アピタ」というスーパーの名前が出なかった。帰国直後は,毎日押していたはずの立体駐車場の暗証番号を忘れていた。
 来週あけは早々に富山市の講演。大きな会だし,頑張らねば。
 といいつつ,まだ会えぬわが子のために買い出しに励む日々。

| | コメント (0)

残念なSIMロック

 ipadにSIMロックがかかるとは誠に残念。結局,日本のケータイは高止まりしていると思う。英国では結構きちんとしたキャリアを使っていたけど,ネットは使いたい放題で一月750円ほどだった。日本だと,imodeとか制限付きの接続で4000円とか5000円とかで,ましてや自由なインターネットの接続だと,13000円くらいするとかあり得ない値段設定だ。端末もキャリア関係なく好きなモノを選べる。もしも,ipadにSIMロックがかからなかったら,日本でもSIMだけ売られたり,端末だけ売られたり,そういう便利な状態と競争が始まるきっかけになったのではと思う。某社は価格破壊がウリだったと思っていたけど,既得権を手に入れたら囲い込みをする会社だったとはとても残念。
 この手元にあるNokiaの端末が日本でも使えると思ったのだけど。もちろん,今でも使えるけども,高すぎて使えない。

| | コメント (0)

打合せ(5/11-12)

 来週の富山市の研修を打合せ。新担当の先生と話をする。
 富山県教育センターの客員教授は異例の3年目。担当の部長もかわりご挨拶。その後,センター所長らと,大学関係者とで連絡会。
 いずれも久しぶりの緊張感に疲れる。本質的なことは何なのかそれを意識して進めていこう。

| | コメント (0)

新聞解約(5/11)

 日本に戻るとネットが速いと思う。ADSL率が低いのかな。とはいえ,英国にいる間に読んでいたネット版の産経新聞と日経新聞を解約。
 産経新聞は単に新聞をflash化したような提供方法だったが,遅いネットでも何かと便利に読めてよかった。やっぱり新聞のレイアウトで読めるのが良い。見出しの文字の大きさだけでではなく,記事の大きさでもその重要さを判断しているのだと思った。
 日経新聞は,新しく始まったWeb新聞。これはかなり複雑な仕組みだった。単に紙面をWeb化したモードもあるが,全画面表示をしても無駄が多く,しかも遅いネットでは読みにくい。Web画面に目次がでたりするモードもあるが,これは表紙が巨大で大変だ。記事の重要さは文字の大きさで分かるけど,最後まで慣れなかった。解約をすると,紙版の新聞の集金もクレジットカードに変わったままになってしまった。新聞屋から連絡があって,集金にしないと確かに不便。これを直すために日経に電話。要領を得ない窓口の人と15分も話しても,先方は手続きが完了できず,折り返し電話とのこと。そして折り返しの電話で,指示に従って意味不明な画面操作をして,さらに新聞屋に電話をしてやっと終了。たった支払をクレジットカードから集金に変えるだけで,この有様。いったい…

| | コメント (1)

仕事始め(5/10)

 土日に片付けた書類を事務に提出。
 5月から2名の内留生が着任している。竹井先生(中学・技術)と石上先生(小学校)の両先生だ。今後の打合せを行う。
 夕方,急遽,東京へ。堀田先生と打合せ。2時間で富山にとんぼ返り。

| | コメント (0)

情報研(5/8)

 帰国翌日,今年度最初の情報研。大勢の先生方が参加してくれて,とても窮屈で申し訳ない会となった。わずか3ヶ月であるが,たくさんのことを忘れていることが分かって,大変だった。夜は大宴会で盛り上がる。やっぱり仲間と話すのは気が休まると思った。本格的に仕事に復帰する前に,良いリハビリをさせてもらった。すいません。

| | コメント (0)

完成度とスピード

 前にも少し書いたけど,英国は日本の80%くらいの完成度でも,世の中で十分に通用しているように思う。例えば,地デジとか,オイスターカード(suicaみたいなもの),ケータイとか。日本の方が機能は優れているし,トラブルもない。英国はその逆が多いけど,安くて便利だ。トラブルを許容する仕組みもあきらめの心?もある。80%を90%にするのはものすごい労力がかかるから,ほどほどにして,普及のスピードをあげたり,安価にしているのだと思う。フランスでも,教員養成におけるICT活用指導力向上の仕組みは,日本の感覚から見たら30%くらいの出来だろうけど,実際に動いている点で日本よりもすごい。時間やお金などのコストをかけても完成度を上げてから世の中に出すのか,とりあえずリリースして修正しながら高めていけばよいのか,ケースバイケースで考えていくことが大事だと,具体例でたくさん知れたのが,この在研中に学んだことかもしれない。100を求めてゼロにしてしまうケースが,日本でたくさん見られるだけに,この後,心がけていこうと思う。
 ちなみに某社国際線の新サービスは,個々の希望に応じた食べ物を出すとかいうもので,日本らしいとてもきめ細やかなサービスに思えた。しかし,個々の希望に応じるために,CAはくたくたに見えて,複雑すぎて習熟度も低いように見えた。結局,頼んだものが忘れられて食べられなかったり,ナイフも必要なのにスプーンしかなかったり,次のメニューも来るのに箸が片付けられてしまったりした。企画の完成度や理想は高くても,現場がついていけていない例なのだろう。こういうパターンも避けなくてはならないと思った。

| | コメント (0)

荷物

普通,エコノミーは20kgまで。スーツケースだけで5kgあったりするから,この重量に納めるのは不可能に近い。まあ,僕はいろいろ駆使して,50kgまでOKだった。とはいえ,
 ・総重量50kg
 ・大きなスーツケースと小さなスーツケースの2つしか持っていない
 ・1スーツケースあたり32kgまで
 ・免税品は検査があるかもしれないから出しやすくまとめて
 ・液体品は厳重にパック
という条件を満たしてパックするのは結構難しい。結局,1つのスーツケースが38kg。空港で詰め直し。入りきらず本を3冊ほど手放す。おまけに機内持ち込み荷物の重量まで量られてしまい,3kgオーバー。さらに数冊の本を出して,ビニール袋をもらってテープをもらった預け荷物へ。51kgの預け荷物で1kgまけてもらう。1kgあたり9000円という法外?な値段なので,取られたら大変だ。最後の英会話を楽しむ?
 成田では,早速,スーツケースを宅急便で送ろうとすると,液体品が入っているとダメだとのこと。それを出したら送る意味がないし,もはやぐちゃぐちゃで開けたくもないので断念。
 羽田では,超過料を取られる。同じ全日空だけど,別切りのチケットなので,乗り継ぎとは見なせず,国内線規定でオーバーとのこと。それじゃ,全日空にこだわる意味ないじゃん。お土産の一部を取り出して先方に送ろうかと思ったりもしたけども,もはや体力もなく,支払う。
 富山では,黒田,塩崎,長田が迎えにきてくれて大助かり。

| | コメント (0)

帰宅

各空港で荷物チェックに引っかかったものの何とか帰宅できた。総重量は60kgだった。うーむ。

| | コメント (0)

帰国

ついに帰国の時がやってきた。ゴミ袋で5つにもなるゴミを捨てた。それでも,すごい荷物。これは大変だ。重すぎる。飛行機に載せてもらえるかな… 

| | コメント (0)

3ヶ月の研究的な取り組み

 この三ヶ月の主な研究的な取り組みは,

1)調査用紙による小学校国語・算数のICT活用に関する調査
 22名の先生から59授業の授業記録を収集できた。

2)授業参観による小学校国語・算数のICT活用に関する調査
 5校で10コマの授業を最初から最後まで参観し,ICT活用の様子を中心に詳細に記録した。

3)教育委員会におけるICTアドバイザー・コーディネータの役割等についてのインタビュー調査
 5つの教育委員会を訪問し,予算,仕事の内容,スタッフ数や採用方法,研修方法などについて,1時間から2時間程度のインタビュー調査を行った。

これ以外に,英国やフランスの教育省関係者とミーティングを持ったり,英国の日本協会,フランスルーアン大学,もちろんブライトン大学において,様々な情報収集や意見交換を行った。

| | コメント (0)

成果の一部

 この三ヶ月で何度も学会発表が出来そうなくらいのデータが取得できた。
 いずれ学会で発表するし,現在は粗々の分析であるが,少し紹介したい。
 電子黒板の活用は,10回に3回程度しかスクリーン面での操作をしていない。つまり,7割は,単なるスクリーンと変わらない活用である。
 英語と算数でのICT活用は,コンテンツ+電子黒板の組み合わせで活用される。その際のコンテンツとは,PCからのデジタルコンテンツと実物投影機からが半々である。
 教員経験3年以下と,10年以上の教員では,ICT活用に違いがある。10年以上の教員と比較して,3年以下の教員は,活用回数が少ないものの1回1回の活用時間が長い。特に,授業の後半になると,3年以下の教員は活用回数が減る。これは授業の見通し力みたいなことと関係している可能性がある。ちなみに,教科によってこれらの違いは見られない。ICT活用は,機器が操作できるかよりも,教員経験,指導力等の面からの影響を受けている可能性がある。
 などなどである。

| | コメント (0)

インタラクティブ

 アブリル先生とのミーティングの話題は多岐にわたった。いろいろと盛り上がった。アブリルさんは,野中先生の案内で日本の授業を観たこともある。それを持ち出して,日本の授業は,インタラクティブホワイトボードが無くても,インタラクティブでしょう,と発言された。特に,子どもの意見を吸い上げながら,黒板にまとめていく様子が大変に素晴らしいと思っているとのこと。それは電子黒板では出来ないでしょうと… やはり,そこか!! 実は,日本で,電子黒板の教員研修や活用事例においても,電子黒板をこのように意見をまとめていくためのツールとして,使っている例が結構ある。電子黒板の付属ソフトをみて,子どもの意見をまとめやすそうだと評論する場合もある。そうやって思考力を高める便利なツールだという人もいる。
 ところが,英国でのインタラクティブホワイトボードの活用で,そんな使い方をするのは見たことが無かった。ほとんどは単なる提示のツールに過ぎない。たまに選択問題を答えるために,子どもがやってきて,スクリーンをクリックするくらいだ。日本は英国の先を行く活用方法を編み出そうとしているのかもしれない。英国の場合,その手の思考力等を高める学習はグループ学習か個別学習で行われるのが普通と思われ,一斉指導のツールであるインタラクティブホワイトボードがそのような用途に使われることはほとんど無いのだろう。

| | コメント (0)

まとめ

ロンドンもいよいよあと数日になり,残すはアブリル先生への報告となった。授業参観や用紙による調査などをまとめていったら,30枚になってしまった。この分析の一部は,日本で岡田君が頑張ってくれている。また,ICTコーディネータへの調査をいれたら大変なことになるので,これの報告はとりやめた。2時間のミーティングだけど,どんなコメントがもらえるか楽しみだ。ただ,これのまとめをしていたら肩こりがひどくなった。

| | コメント (0)

一献

 ロンドン日本人学校に異動した浅香先生と新さんとロンドンで一献。浅香先生には,NHK先導的でも3年間お世話になった。この度,偶然にもロンドンで1ヶ月だけ一緒になった。浅香先生は,NHK番組はもちろんのこと,実物投影機も2台も持って来たという猛者である。しかも,大事に大事に機内持ち込みしたというからすごい。なんて話に盛り上がりあっという間に時間が過ぎた。

| | コメント (0)

« 2010年4月 | トップページ | 2010年6月 »