日本教育工学会25周年シンポジウム(6/19)
午前の若手の会に登壇。これまでの自分の研究を振り返り,過去10年間の研究と位置づけていくといったオーダーだった。「小学校の教科の一斉指導における持続可能なICT 活用の特徴」というタイトルで発表。この「教科」とか「一斉指導」とかいう条件がイチイチ細かすぎるという批判をいただいたが,そもそもそういう条件を付けずに,ICTを活用すればとにかくバラ色になると数多く報告されていることに違和感を感じているのだから仕方ない。これは過去の研究を調べれば調べるほど,現在は節操なく緩く語られていることがよくわかる。
教科における一斉指導が,学校の学習指導において多くの時間を占めるのに,この時間に対して,これまでICT活用に関する研究成果の貢献が大きくなかったこと,この領域には視聴覚教育の歴史的な研究成果があることなどを述べ,その上で,実物投影機で教科書等を大きく映すことが,最も教員に受け入れられたといった研究成果を述べた。もちろん,英国でも単純な活用がメインであったこと,富山市の小学校では年間のべ10万時間ICTが活用されていることも示した。そして,坂元先生,水越先生,梶田先生,菅井先生などの研究成果と,現在の成果との関連を示した。結局,この10年はほとんど研究は止まっているようにも見え,引用する成果は70年代~90年代がほとんどとなった。
午後のシンポでは市川先生が,ローテクを使う発表は教育工学会では受け入れられにくい等の納得の発言が何度もあった。このあっけないご発言であるが,学会でローテクを受け入れてもらうために,8ページもの原稿を書いたんだよなと思った。
この発表原稿は,参加したしか読めないようなので,ここに載せてみる。期間限定かも。
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