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デジタル教科書?

 数年後に教科書をデジタル教科書(この表現は混同するなあ)に置き換えることが,マスコミを始め各地で話題になってきた。読売の社説などだ。
 この数日,ICT関係の論文を読んでいて,学習指導要領を微妙に解釈(曲解?)したり,教科書についての勘違いがあったりした。ICTを使えば良くなるという前提で,節操ない記述の論文も多かった。
 教科書をよく読めば,特に小学校では,「学習内容」+「理解の仕方(指導の仕方)」,で書かれている。過去から日本の教科書は情報不足で,厚い方が良いという意見があるけども,それは教科書を学習内容のみで構成されている百科事典的なものと見なしているのだろう。
 教科書をデジタル化をするメリットに,百科事典的なことを中心に求めているように思えるけども,役割はそれだけではないから,現場の先生方に認めてもらうのは難しいだろう。そんなときに,ICT関係の研究者が,学習指導要領や教科書に疎ければ,大きな罪を犯すことになるかも知れない。或いは総スカンをくらうかも知れない。今の論文を読む限り,とっても危ないように感じる。(と思って,僕は勉強勉強。)
 英国にいたときに思ったのは,英国の電子黒板に映るコンテンツの貧弱さだ。ハッキリいって,日本の教科書を大きく映した方がよく分かると思った。日本の教科書は拡大提示するだけでも力があると思ったものだった。そんな優れた教科書をデジタル化する時,これまでの良さを活かしながら,それを上回るのは一筋縄ではいかないだろう。それは,某新教科の教科書の記述の不安定さからも感じる。つまり,大勢の人が,長い間,心血を注いで作ってきた教科書に対する敬意も忘れてはならないだろう。

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