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2011年6月

氷見市立明和小学校(6/27)

 パナソニック教育財団で助成を受けている氷見市立明和小学校を訪問した。表先生の授業を参観。表先生らしいきびきびとしたシャープな授業だった。その後,研究の進め方について,いろいろ思いがあるようだったので,いくつかの選択肢を示した上で,シンプルに考えることを提案した。その他,ICT活用のコツや,言語活動の考え方などをお伝えした。

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フラッシュ型教材活用セミナー in 札幌(6/25)

 いつも通りに大盛況のセミナーだった。札幌の皆様,事務局の方々に感謝したい。
 ただ,いつも通りではなかったのは,自分のパソコンがなかったことと,思い思いのスタイルの参加者がいたことか。自分は,こういったことでテンポを崩すと思い知った。このところ2度続いただけに反省した。今後は多少の障害を問題としない精神に鍛えなくてはならない。
 当日中に富山に戻るために,中座して空港へ。札幌発羽田行きの飛行機で,なんと山西先生と遭遇。前日,出発直前までいろいろ打ち合わせていたのに,何とその直後にお互い知らずに札幌へ行っていたとは。うーむ。そういえば先々週の大阪から帰りも,電車の車両まで同じだった。何という偶然だろうか。

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スマートフォンと痛恨のミス

 新型スマートフォンをメインのケータイとして使い始めて1週間。これまで,Symbian端末を海外用に持っていて,小さなアンドロイド端末も国内でサブで使っていたけど,メインのケータイとして使うのは初めてだ。やっぱり,広い画面と処理速度の速さ,Symbianと違って和製ソフトの多いことなどなどで,これまでとは全く異なる印象を持つ。なんて使いやすいんだ。
 ところが,かなりのことがスマホで出来ると分かったら,どうもパソコンを忘れるクセがついた。家に忘れたり,大学に忘れたり。まだ,電車とかに忘れないので安心?だけどね。
 札幌への出張では,手荷物検査の時に忘れたことに気がつく。でも,時間的に,もう取りに戻れない。結局,パソコンに保存しておいたデータを送ってもらい,パソコンを方々で借りて何とかした。どうもすいませんでした。

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講義(6/23)

 教育の方法と技術に関する講義。受講者がこのあと行う教育実習では,指導教員による模範授業もない。お手本も見たことが無いのに,突然授業を行うことになると聞いている。そして,一斉に指導をすることよりも,机間指導で一人一人に指導を行うことが大事だと言われる(40人弱いるけど)。加えて,授業中の教科書の利用は禁じられる。
 これらは毎年恒例なので,今回の講義ではいかに教科書が工夫されていて,それが実習生の想像をはるかに超えているかについて,演習で実感してもらった。今回は,受講生から大変に良い質問があった。ただ,その理由は,いくら考えても誰も分からなかった。そこで,指導書を見てもらう。しっかりと,その訳が書かれている。結局,学生がいくら考えても,簡単に答えが出せないほどのことが,教科書や指導書には書かれている(当たり前だけど)。そんな感想を授業後にたくさんもらったので,ほっとした。

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群馬県総合教育センター(6/22)

 「初心者のための授業におけるICT活用研修」に参加。まず,群馬の先生方によるビデオや模擬授業によるICT活用の披露が行われた。効果的で無理のない活用が多く,好感がもてた。やっぱり,ICT活用は,効果があるだけではなく,授業スタイルにフィットしているといった実践のしやすさの両方が大事であると思った。
 その後,これらの講評と講演を行った。基本は教科書や教材等を拡大提示すること。ただ,拡大提示の方法に教師としての教育的配慮が必要であり,それは機器操作が主ではないことを伝えた。これらはプロジェクタであっても,デジタルテレビであっても,電子黒板であっても同じである。終了後,授業がしたくなったと感想を言ってくれた先生もいたので,伝わったのではないかと思う。
 センターの先生方の細部にわたるご配慮で,大変に人数が多く,講堂という場所であったが,気持ちよく講演することが出来た。

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夏の研修に向けた打合せ

 このところ夏の研修に向けた打合せが多くある。最近,講演だけで終わることはあまりなく,ワークショップもほぼ必須になっている。となると,お互いに準備は大変だ。毎回,似ているけども同じではなく,各地の実態に合わせて,少しずつ変えたオーダーメイドである。だいたい授業づくり中心であれば実物投影機のWSになるし,基礎基本であればフラッシュ型教材のWSになりやすい。

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教育情報化コーディネータ試験(6/19)

 今回からはWeb画面による試験。準備は簡単になったけども,年々高まるセキュリティ意識から,学内で叱られ,受験生に叱られ,そうなると思って多めのフォロー役のバイトを雇って自己負担すらしているのに,やっぱり叱られる辛い監督業だった。一応,無事に終わって何よりだった。

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野中研(6/17)

 大阪の疲れもあったが,何とか1,2限の授業をして,横浜国大で研究打合せ。新しい横国の講義室はかっこよかった。その後,遅めの夕食。既にグルメ写真を撮る元気もないようだったけど,飛び込みのお店にみんな満足。

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NEE大阪(6/16)

 前回振り替って,少しスライドを変更。会場入りが遅く,その他の発表を聴くことが出来なかったが,そのおかげか,落ち着いてプレゼンが出来たと思う。ただ,学会発表や教員研修など,各地でプレゼンをやっているが,今回ほど,聴き手の妨害的リアクションに苦渋したことは無かったと思う。
 UTの研究成果は華やかではない。でも,ICTや教育メディアの普及の歴史を振り返りつつ,なぜ,教育メディアが幅広く普及しなかったのかも含めて,データに基づき検討を行い,現時点で最も現実的で持続可能な活用法を検討している。
 結果的に,今の主流とは異なる結果が得られることもある。しかも,現在は,どちらかというと未来志向で,風向きも悪い。イマドキ何を言っているんだと思われるのも仕方ないと思う。でも,この苦渋も企業の人で良かった。学校の先生だったら余計にがっかりだった。まあ,子どもに力をしっかりと付けたい先生には評判の結果だったから,安心はしていたけど。

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論文誌と査読・編集プロセス

 ヒューマンインターフェース学会の論文誌で加藤博一氏の「論文誌と査読・編集プロセス」の記事を読んだ。これはなるほどと思い,反省することも多々あった。
 最も気になったのは査読の話。特に,

「抽象的な表現にはなるが,60点を採否判定基準として,58点の論文を条件付き採録とする場合,90点にするための条件を要求すべきではなく,60点にするための条件を要求すべきである」

は,そうだよなー。まあ,自分も気持ちとしては,採録のための最低限の条件を付けているつもりだったけど,今後はより明確にそうしようと思った。最近,文句の付け所がなくなったら採録される感じを査読に感じるので,自分が査読者ならそうならないようにしよう。

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滑川市立南部小学校校内研(6/13)

 2度目の校内研。実物投影機活用のワークショップ。その前に授業を少し見させてもらった。やっぱり指示が通ることが大事だし,そのために実物投影機は役立つと思った。
 先生方も熱心で,おかげでワークショップも大変に盛り上がった。県センターから上野先生も視察に来られていたので,参考にしてもらえればと頑張った。あと夏と秋に2度訪問する。

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VHSなど(6/11)

 高橋研からは安念さんが正式参加。そうやって旅費を使って勉強する気持ちは素晴らしい。
 高橋枠は,わかりやすさの問題点。それは,ISENのメルマガ等で話している話。どんなに分かりやすく説明しても,聴き手に知識がなければ分かるわけがない。それなのに,分かりやすく話してもらえれば,自分でも分かると思っているのは間違いだと思う。聴き手が,自分の不勉強さを棚に上げて,「分かりやすく話してください」なんて言ってキレている様子をみると悲しくなる。もちろん,話し手が分かりやすく話すのは前提だけど。
 富山空港に着いて,ツイッターを見ると,向後先生が富山で食事をしているというつぶやきが。写真もついていて,何となくココの店かなと顔を出してみると,ドンピシャ。ややストーカーか,探偵風だったけど,向後先生と向後研の人たちと話すこと出来た。二夜連続で刺激的だった。

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UT定例会など(6/10)

 内田洋行にて,UT定例会。私の案件としては,電子黒板・デジタル教科書を使った授業分析について,打合せを行った。
 その後,高校時代の友人と一献。数年に1回は会っていた彼もすごいけど,20年ぶりの彼もすごかった。いやあ,写真が好きでも,それが職業になるとはすごい。紆余曲折あるけども,両者とも共通するのは,こだわりの強さ。それが大事なんだと思い知る。彼が編集した「風景写真」を買ってみようと思う。最近,こだわりがない自分への戒めとして。

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発問の演習講義(6/9)

 「わかる授業のためのICT活用講座」の佐藤正寿先生の授業シーンを用いて発問についての演習。今回,このビデオを題材に,受講者70名での演習方法を確立したと思う。ということは夏の教員研修とかでも出来るかな。でも,実物投影機が日常的に使われるようになった後の話かな。そんなタイミングの出番はあまりないので,結局,お蔵入りか。

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ついに克服?

 別の授業で1年生向けにメールの書き方を指導。結局,成績と関係するといえば,良いメールを書くとよくわかった。社会人だったらとかの説明は二の次だ。むしろ,そういった説明だけだったら前回のようになるのだろう。情けない話だけども,少なくとも成績といえば,今回のメールが,普段のメール書きと違うと学生が思うように感じた。
 ところで,「私はパソコンが苦手で」という学生が多い。少し前なら,パソコンが勉強できて嬉しいとかそういう感じだだったけど時代の移り変わりを感じる。でも,体系的に習うか,時間をかけて操作し続ければ,ケータイ同様に,パソコン操作の習得はそれほど難しくないだろう。そう思うと,小中高で基本的な操作スキルといった情報教育も受けてきていない可能性を感じた。情報教育の実施状況が学校によって違ったりすることで,むやみにパソコンへの苦手意識を作っているかも知れない。

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地味だな-

 先日,勝山市で講演した内容がWebに公開されていた。NEEやFSでの華やかな報告と比較すると,あまりに地味すぎる講演だな。ここ

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人間発達科学部の紹介ビデオ

人間発達科学部の紹介ビデオが公開された。我が研究室からは,長田さんがインタビューに出演。久保さんもでている。ここ

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NEE東京(6/4)

 筑波大学附属小学校の算数の授業を参観。先生も児童も素晴らしい。格の違いを感じた。電子黒板の活用方法も,英国での初期段階の活用方法は残りつつも,先生自身の活用方法の無駄のなさは(PCによる操作中心),現在の活用方法と同じであると思った。普段から役立つ道具として使っているのだと思う。電子黒板が,電子黒板らしく使われるのは,表示されるソフトウエア次第ということも確認できた。英国でも,ある特定のデジタル教科書の時ばかり電子黒板機能が使われる。とても勉強になった。
 UTの発表は,前日の情報研での検討や,午前中から勉強をしすぎたせいか,後半はついつい放談もいいところで大反省。まあ,でも,データが示せているから,放談でもないかな… いずれにしても,効果が見られたというだけでは,ICTが普及しないのはこの数十年の歴史で証明されている。同時に,使いやすさが大事である。それは機器操作が使いやすいというよりは,従来からの授業スタイルにフィットしているとか,いつでも使えるように常設されているという意味での使いやすさの方がはるかに大事である。そういった意味では,電子黒板も良いとは思うが,現在の価格では,予算が潤沢な自治体以外は,プロジェクタを整備した方がよいだろう。電子黒板ユニットが2万円くらいなら買いだけど(といってしまった)。デジタル教科書の活用分析を行ったが,それらを丁寧にみる限り,デジタル教科書の高機能な部分や,電子黒板の機能は,テレビで言うところの3D機能と似ている感じがしている。好きな人もいる,そして,無いよりかはあった方が良いけども,……,みたいかな。現在の授業スタイルとのフィット度という観点で考えれば,まだ,未来的なのだろう。

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情報研(6/3)

 5月6月の金・土は,この日をのぞいて全て埋まっているので,5,6月まとめて開催となった。この緩さでは,大先生に怒られてしまうシーンが想像できるけども,最近では,研究の推進よりも,まずは明日への勉強や仕事の意欲を喚起することが大きな目的となりつつある。やっぱり,皆,年を取ったし,現場は忙しくなり,責任も重くなり,気楽にいろいろ話して,気持ちを奮い立たせるところが,まずは大事ではないかと思う次第だ(緩すぎ?)。
 具体的な提案,焦点化された提案は,わかりやすい。そして多くの人に受け入れられるのだなというのが今回の反省であり,学んだことといえる。僕は抽象的な話をしてしまったけど。教員の発話一つ一つが明示され,それが報告のテーマに沿って,論理的に並んでいると,非常に参考になるとの意見が多かった(といっても,法則の法則を明示すべきだとは思うけど)。反対に,授業一コマを取り扱いつつも,報告の主題は授業場面だったりすると,話が広がり,ほとんど伝わらない。
 他に,某市が導入した市販のデジタル教科書を使った際の授業検討があった。教科書会社の人も,管理職もいない中,授業づくりを主軸におく人が見るとこんな事かと思った。とにかく,失笑が広がり,デジタル教科書について多くを語られることはなかったが充分だった。誰かが,ごちゃごちゃと細かく説明しなくても,次に進んだところがよかった。結局,デジタル教科書は使わずに授業が行われるだろう。それはそれで残念だけど,無理に活用して評判を落とすこともない。そういう感覚や判断が共有できているだけでも,この研究会は価値があると思った。

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その後の情報処理

 学生は,立派にメールは書けるようになってきた。成長したなあ(こんな事で実感してしまうとは…)。
 4月から改善されないのはうるさいバスの車内。市電に乗るのは我が大学の学生。バスに乗るのは,某4大・短大の学生か,我が大学の一部職員が多い。市電は知らないが,バスの朝夕の車内の喧噪ときたらものすごい。運転手さんもよく耐えている。
 車内でケータイは使いたい放題。大声。なので,聞き耳を立てなくても充分にいろいろ聞こえてくる。赤十字病院は右折2kmの標識を見て,「今,あかじゅうじ病院の前。もう少しでつくからバス停乗り場で待っていて」なんて富山弁で連呼する学生も。外国人かもと思っていろいろ考えてしまうが,さすがにこんな日本語力・地理力の富山人大学生はいない?

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ICT活用ではないという

 ずっと以前に放送されたNHKの「わかる授業のためのICT活用講座」を大学院の授業で視聴。しかも,佐藤先生の部分だけ。地雷除去の静止画を拡大提示したりする社会科の導入場面である。
 現職の先生に「これはICT活用の授業ですか?」と聞くと,そうではないという。そのくらいICT活用が自然なのだろう。「もしも,ICTが無くて,地雷除去の拡大提示が出来なかったら,どうでしょう」と聞くと,確かにICTによる拡大提示は大事だという。だから,ICT活用はなくてはならない授業場面なのだ。でも,一見すると,そうは思えない。
 ICTは道具だといいつつも,ICTによって思考力を育成する風の論理がある。それはICTに道具以上の期待をしていると思う。この実践シーンを見ると,道具とはこういうことだと改めて実感できる。

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わかりやすさと学習指導

ISENメルマガの原稿。字数をオーバーしたからか,2号に分けて掲載されてしまったので,まとめたものを。
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 世の中では「わかりやすさ」のブームが続いている。

 学校においても,普通教室における電子黒板,デジタルテレビ,プロジェクタといったICT機器の活用は,わかりやすい授業の実現に寄与している。
我々の研究グループの調査結果によれば,これらのICT機器の最も多い活用方法は,教科書や写真等の拡大提示であった。しかし,児童生徒の学習が,教科書等の拡大提示だけで進まないのは自明である。ICT機器よりも,教員の発話といった学習指導の方が,授業の成立要因として大きい。つまり,ICT機器は,教員の説明をわかりやすくしたり,指示を明確にしたりするための「支援ツール」といえる。こういったICT活用の積み重ねで,わかりやすい授業が実現される。

 一方で,このような視覚を利用した「わかりやすい授業」の実現は,児童生徒の聞く力を奪っているという批判もある。
 しかし,幼い頃からテレビのみならず,街中に溢れる映像で育った児童生徒に,チョークとトークだけで理解せよというのは難しいのも現実であろう。聞く力を育てているのはいいが,いつまで経っても算数が理解できないのも問題である。

 したがって,大事なことは,ICT一辺倒ではないバランスである。聞く力も大事だし,算数がわかることも大事である。教員は,普段から学習目標等に応じて最も適切な指導法を選択している。その一環としてICT活用も検討するのである。学習目標が聞く力を育てることであれば,そのためのICT活用の方法もあるし,他の指導法の方が有益なこともある。また,徐々にICTを活用せずに口頭で伝えていく割合を増やしていくことも出来る。ICT活用の日常化が進んだ地域において,力みのない自然体の活用が行われているのは,こういったところにもコツがあると思われる。

 もう一つ「わかりやすさ」のブームには,落とし穴があると思っている。

 それは,児童生徒が「わからない=教員の説明が下手」と思ってしまうことである。
わからないことは,児童生徒自身の勉強不足に原因があるのではなく,教員の説明の下手さにあると思ってしまう落とし穴である。この事はICT活用ではなく,児童生徒の学ぶ姿勢の問題といえるが,このような態度では,学習効果は著しく低くなるだろう。

 わかりやすい授業を成立させるには,ICT機器を用いるといった表現や伝え方の工夫に加えて,学習内容が児童生徒の実態に合っているかも重要なポイントとなる。しかし,現在のブームは,特に前者に重点が置かれていることから,こういった問題が起こりやすい。例えば小学3年生に,どんなにわかりやすく説明しても,微積分の本質的な理解は困難なように,わかりやすい説明の工夫にも限界がある。

 教員として,わかりやすい授業づくりを心がけることは大事である。その上で,わかりにくいことがあっても,理解に努める児童生徒の学習への姿勢づくりも同時に大事である。

 余談だが,こういったことは,我々大人にも同じことがいえるだろう。わかりにくい説明があっても,それは話者の責任ではなく,自分自身の不勉強に起因するかも知れないのである。逆に,わかりやすい話は,本質的なことを伝えずに表面上の簡単な話だけをしている可能性もある。

 「わかりやすさ」のブームではあるが,わかりやすく伝えることは,目的ではなく手段である。あくまでも本質的な学力を付ける学習指導が教員に求められている。

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勝山市立勝山中部中学校(5/30)

 今年度の視聴覚大会に向けて,授業参観と講演を行った。手軽で効果的な活用が進んでいた。実物投影機の活用は良い感じ。フラッシュは中学校でよく見られる活用であったが,ちょっと行きすぎかも。確かに,中学生には小学並みの単純なフラッシュではない方がよい場面あるとは思うけども,新出事項に近いことを教える場面ではあまり役立たないかと。このあたりについてコメントした。
 つくづく思うことは,ICT活用は単純明快。操作も簡単。でも,効果は,映す内容やその時の教員の発話次第なのだと改めて実感。だから,ICTの技術的難易度や新規性であれこれ言っても授業がよくなるとは限らない。とても,よい学校だった。今後が楽しみ。
 しかし,ゼミをやった後に,大雨の中の運転は疲れ切った。電車も止まっていたようなので,車で行って良かったけど,クタクタ。

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