夏の思い出
夏も終わり。電子黒板の研修に参加した時の思い出。一参加者として,実践報告を2件聴いた。どちらかというと興味のある人が集まる会だった。自分にとっては,どのあたりに聴衆である先生が興味を持っているのか,自分の思っている感覚との違いなどについて知りたかった。
一件目は,子どもが電子黒板を使ってプレゼン・発表をする実践。子どもが,クリックして画面を切り替えたり,任意の拡大をしたり,書き込みをしたりする機能を使っている様子を示し,電子黒板によって,児童の表現力などの高まりが確認できたという。その後の質疑は,興味を持っている先生の集まりだと思っていたのに,意外なほど,懐疑的というか批判的な質問が相次いだ。厳密に電子黒板の機能の何が効いたのかとか,子どもの何の能力が高まったのかより詳細に尋ねたものが多かったと記憶する。発表者は電子黒板の機能による効果にこだわって回答されていた。私は,電子黒板ではなく,拡大提示された子どもの作品が優れていたり,子どもに発表する力があったこと,そのための教員の指導力が,実践の成功の要因だと思うが,それについてはほとんど語られなかった。やっぱり電子黒板の発表だから機能の効果にこだわりたいのだろう。
二件目は,小学校の外国語発表における電子黒板の活用だった。発表の内容は,効果的な指導法に関してであり,自ずと模擬授業風になり,ICT側からみれば,せいぜい英語ノートデジタル版などのコンテンツの使い方の報告が主となる。電子黒板は,コンテンツを操作するときに便利程度で,機能紹介のみにはならない。自分にとっては,とても参考になる発表だった。ハッキリ言って感動すら覚えた。自分がもしも外国語活動を指導するとしたら,なるほどと思えるコツが満載で,前のめりになっていった。しかし,会場を見回すと,貧乏揺すりやうつむき加減の先生方増えていた。2件連続だったからかも知れないけど,飽きていることは明らかだった。終了後には1つしか質問がなかった。(僕はしたいことが山ほどあったけど,一応遠慮した)
電子黒板の研修で,電子黒板の機能を中心に紹介すると関心は高いが,それを効果とすれば,興味のある人たちでも懐疑的に思っている人がそれなりにいることがわかった。逆に,コンテンツを重点に電子黒板の活用を紹介すると,関心が低いことがわかった。終了後に見せてもらったアンケートでも,「英語ノートの活用紹介ではなく,電子黒板の紹介をして欲しかった」と書かれていた。充分によい電子黒板の活用紹介だったと思うけども,このあたりの認識の違いが,自分の講演でもウケないことがある理由だろうと思った。
一件目の実践も,子どものプレゼンや拡大提示されたコンテンツ(子どもの作品)が優れているからとして,それを起点に説明すれば多くの説明が納得できたと思う。やっぱり,「テレビは好きですか」のように,この手の実践は,拡大提示されるコンテンツがミソだと思う。
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